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Pet illness動物の病気

殺鼠剤中毒

>>>殺鼠剤中毒とは?

殺鼠剤(さっそざい)中毒とは、殺鼠剤の誤食や”盗み食い”により起こる中毒で、殺鼠剤で中毒死したネズミを多量に摂取することでも起こすこともあります。

殺鼠剤にはクマリン系化合物のワルファリン製剤や、インダンジオン系のダイファシノン製剤などがあります。これらの作用により、体内のビタミンKが利用障害を起こし、出血を止める為に必要な凝固因子の合成が阻害されることで体のあらゆる場所で出血を起こします。

殺鼠剤を摂取し中毒が起こるとされる、中毒量は殺鼠剤の成分、また1回摂取なのか複数回反復して摂取するかにより異なります。

例として、ワルファリンの中毒量は

1回接種の場合20〜50mg/kg
反復接種の場合5〜15日に渡って1〜5mg/kgです。

 

>>>殺鼠剤中毒の症状は?

殺鼠剤中毒の初期症状は、元気消失、挙動不審、食欲減退です。通常3〜5日以内に症状が現れますが、長い時だと1週間ほどでみられる場合もあります。
出血傾向がでてくると、歯肉や皮下からの出血、関節腔からの出血による跛行、肺出血や胸腔内出血による呼吸器症状、脳内出血による神経症状、心膜腔出血により心タンポナーデによる閉塞性ショック※がみられることがあります。
※心臓に戻ってくる血液が減少することにより心臓から送り出される血液が減り、ショック状態に陥ること

この出血が持続すると、貧血がみられたり、重症化すると出血性ショックや、DIC(播種性血管内凝固症候群)を併発することもあります。

 

>>>殺鼠剤中毒の診断は?

殺鼠剤中毒の診断は、前述した症状に加え、PT(プロトロンビン時間)とAPTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)の延長がみられます。

PTの検査は、血液が凝固するまでの時間を測る物で、血液凝固因子Ⅱ,Ⅴ,Ⅶ,Ⅹ,やフィブリノゲンの減少や、異常があった場合に延長されます。
PTの基準値は7.1~8.4秒です。

APTTの検査もPT同様、血液が凝固するまでの時間を測る検査ですが、対象にしている血液凝固因子が一部違っており、Ⅱ,Ⅴ,Ⅷ,Ⅸ,Ⅹ,Ⅺ,Ⅻ、フィブリノゲンの減少や、異常があった場合に延長されます。
APTTの基準値13.7~25.6秒です。

中毒の初期にはPTのみ延長がみられ、次いでATPPの延長がみられます。これは血液凝固因子の半減期の関係により起こるもので、第Ⅶ因子の半減期はビタミンK依存性の凝固因子(Ⅱ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ)の中で最も短いためです。

すでに出血傾向がみられる場合は、PT、APTT両方の延長がみられます。

 

>>>殺鼠剤中毒の治療は?

症状が軽度の場合は、ビタミンK製剤(ビタミンK1,ビタミンK2)の内服または注射(ともに1日1〜2回)を継続し、必要に応じて対症療法を行います。

誤食から60分以内の場合、胃を空にするために催吐処置や活性炭、下剤の使用が有効との報告もあります。

重症(重度の貧血、肺や中枢神経系の出血など)の場合は、輸血を行い症状の改善をはかります。

いずれもビタミンK製剤の投与(21日間)が終わってから48〜72時間後にPT、APTTのチェックを行います。PT、APTTに異常が認められた場合、さらにビタミンK製剤の投与を21日間行います。異常がない場合でも半減期の長い殺鼠剤の場合はさらにその48〜72時間後に再度PT、APTTのチェックします。

軽症例で治療に対する反応が良ければ、予後良好ですが、重篤な症状(肺出血、脳出血、DIC、ショック状態)が現れており、治療に対する反応が悪い場合は、予後不良です。

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文責:あいむ動物病院 西船橋
   獣医師 安田 聖那

2021.10.11

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