船橋、西船橋にある動物病院です   診療内容 犬、猫、フェレット、ウサギ、ハムスター。その他の動物についてはご相談ください

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ハロウインですね

患者様からハロウィンの華やかなアレンジメントを頂きました。オレンジ色のかぼちゃと黄色のバラがとても印象的です。。。
この場を借りまして、スタッフ一同より御礼申し上げます。
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ところで、そもそもハロウィンとはなんでしょう?

ハロウィンとは毎年10月31日に行われる、古代ケルト人の風習を起源とするお祭りのことです。
アイルランドなどのイギリス連邦とその植民地に色濃く残っており、もともとは”秋の収穫”を祝って”悪霊”を追い払うという宗教的な行事であったそうですが、現在ではハロウィン本場のアメリカ合衆国でも本来の意味合いはもはやなく、宗教性をなくした季節的イベントとして広まっているようです。

カボチャの中身をくりぬいた「ジャック・オー・ランタン」を飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れて、お菓子をもらったりする風習などが馴染み深いものとなっていますのはご存知の通り。

ところで、有名な合言葉の「トリック・オア・トリート」は実はさほど歴史のあるものではなく、ハロウィンを流行らそうというメディアや映画、企業などによる仕掛けだったそうです。
この魔法のような言葉に乗って、ハロウィンは1950年代にかけてアメリカ全土に広がっていったということです。

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だいたい20年前くらいには、ハロウィンはまだわが国には馴染みが薄く、一部を除いて日本人の関心はそれほどでもなかったと記憶しているのですが、ここ10年足らずの期間でその状況は大きく様変わりしました。この時期に街に出ればもはやハロウィン一色です。
いつのまにか日本人の意識の中でクリスマスやらバレンタイン、欧米人には意味不明なホワイトデーにも引けを取らない「和製イベント」に昇格してしまった感があります。

ちなみに、クリスマスの経済規模はおよそ7000億円、バレンタイン1200億円少々、ホワイトデーは思ったより規模が小さく500億円弱ということですが、実はすでにハロウィンホワイトデーを遠く抜き去り、バレンタインとほぼ同じレベルになっているそうです。これは驚きですね。

本場アメリカで行われたように、企業やメディアが主導するかたちで、日本では”秋の買い物商戦”や”商業的なイベント”、近年ではSNSなどを通じてビジネスの仕組みが先導して幅広い分野で盛り上げた成果なのかもしれません。
江戸時代にできた「土用の丑の日」現代版みたいなもので、この類のことは古今東西、万国共通ということでしょうか。

また、コスプレ大国の我が日本ではさらに転じて、ハロウィンの仮装という要素が一部で肥大化、過激化し、”夜中に奇抜な格好で街中でバカ騒ぎしても恥ずかしくないイベント”であると位置づけられて、あちこちで事件を巻き起こし社会問題にもなってしまいましたが。。。

それでも、ハロウィンには可愛らしいキャラクターはじめとするSNS、イベント映えするようなコンテンツが盛りだくさん。老若男女、あらゆる層を巻き込んだ幅広いムーブメントとしては商業的に大成功を収めたのでしょうが、文化としてのお祭りとしてはまだまだ過渡期なのかもしれません。

本年度もさまざまな事件から気象問題に至るまで、世知辛いニュースが目白押しの世の中ですので、ハロウィンイベントの短い期間にはそんなこと忘れてほっこりと楽しみものですね。。。

ハロウィーン2.JPG

小型エコー装置の導入

先日、小型ポータブルの超音波検査装置(超音波エコー装置)を導入いたしました。

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まずは動物医療での超音波検査についてのあらましから。。。

超音波検査(エコー検査)動物医療に導入され始めてから20数年くらいでしょうか、現在ではその普及率はほぼ”一家に一台”と言ってもいい程高くなり、レントゲン検査装置と合わせて画像検査装置の両翼を担っています。

最近の超音波画像の”画像処理”の進歩による高画質化には目を見張るものがあり、もはや腹部臓器なら見えないものはない、というレベルになっていると表現しても言い過ぎではないでしょう。
現在では腹部心臓という代表的なくくりだけではなく、関節血管神経など体の隅々までが検査の対象となってきています。
その昔、胆のう膀胱腎臓など、今なら難なく高画質が出せる臓器が”なんとかそこにあると分かる”程度の画質でしかなく、検査したのになんとも言えないという結果の歯がゆかったことなど、隔世の感を禁じえません。

現在、超音波検査装置はその基本性能が向上し、少なくとも動物医療での使用においては天井まで達した感があります。最新のハイエンドの機種は勿論スゴイのですが、実用面ではいわゆる汎用機との差がだいぶ少なくなってきました。

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最近では人間の医療において、さらに超音波検査の”在り方”、”使い方”にも変化がみられてきているようです。そのひとつがPOCUS、もうひとつはFASTでしょうか。。。

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POCUSとは?
超音波検査装置の高性能化や小型化によるポータビリティを生かして、人間の医療では様々な診療科POCUSと略されるようなPoint Of Care UltraSound(ポイント・オブ・ケア超音波)、すなわち「ちょっと診てみる」超音波検査の考え方が広まりつつあります。

とりあえず検査をしてみようと、今までの超音波検査の敷居を下げて検査室ではなく患者さんの傍で、必要な情報をリアルタイムにということでしょうか。こうした使い方によって病気診断治療の計画やその後の経過観察が小型の検査装置を使って、まさに人間の五感の延長として簡単に行える時代になりました。

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FASTとは?
最近の動物医療での超音波検査装置の新たな活躍の場のひとつとして目を引くのは、”ちょっと診てみる”お手軽なPOCUSを、緊急度の高い患者さんに対して手順化して発展させた、人間の救急医療で生まれたFASTと呼ばれるアプローチ法です。

FASTとは Focused Assessment with Sonography for Trauma の略で、交通事故などによる外傷で生じる腹腔胸腔心膜腔での命に危険性を生じる出血をあらかじめ決まった箇所での迅速な超音波検査で見つけ、救命率を上げることを目的とする検査手順です。

簡単に言ってしまえば、数分以内に指定された複数カ所で出血があるかどうかを明らかにしなさい、ということです。

FASTはその迅速・簡便性から今や人間の救命救急で当然のように行われるようになり、救命率の向上に貢献しています。近年このFAST動物医療向けにアレンジしたものが、動物の救命救急を行う獣医師を中心として広まりつつあります。

動物医療では、獣医にとってこの派手なイメージ先行のFASTが広まるにつれて、一見当たり前すぎるイメージの”ちょっと診てみる”お手軽なPOCUSが一般化してくる流れなのかなと思っています。人間の動物医療では真逆な感じですね。。。

いずれも、小型エコーがその機動性という利点を発揮するにはもってこいの環境です。

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前置きが長くなりましたが、下写真が今回導入した超音波検査装置です。
>富士フィルム・SonoSite M-Turbo V

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専用の台に載っているため大きく見えますが、装置の本体は真ん中の”ノートPC”の様な装置です。
女子にはややずっしり来るようですが、簡単に取り外してバッテリー駆動で持ち歩くことができます。(下写真)

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この機種の特長は。。。
・「ノートPCのような軽量コンパクト
・「電源不要の高いポータビリティ性
・「10数秒で検査が開始できる迅速性
・「強い衝撃、水没に耐えるタフネス

つまり、検査室診察室に”でん”と構える超音波検査装置とは異なる視点からの特長を持っています。

実は、こうした機種には据え置き型の大きな検査装置が”しのぎ”を削っている、ある特徴が欠けています。それは「高機能、高画質である」というメーカーが最も訴えたいポイントです。

一般的に機械モノに高いスペックを追求すると、どうしても装置が大きく重くなってしまいます。
では、基本性能、画質は次善にして十分、”コンパクトでタフ、ポータビリティを優先するような装置が活躍する場所は?

それは、患者さんの傍らに移動して”ちょっと診てみる”、POCUSのような簡便な超音波検査から、迅速性が最優先する救急救命の現場であったり、トクターヘリなどの人員設備が限られるような環境、災害時や紛争地での極限状況での使用までさまざまです。

今回導入した機種は、もともと戦地での過酷な使用も視野に入れた超音波検査装置を製造する米国・SonoSite Inc.のタフな使用にも耐える装置です。

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動物医療の現場でのポータブル超音波検査装置の役割は?

動物病院では平穏な日常診療の中で突如飛び込んでくる緊急患者さんによって、救命救急の現場となるという避けられない現状があります。これは、いずれの動物病院もその規模の大小を問わず、”地域の救急病院”の機能をも併せ持っているためです。

救急の患者さんは受付をして、待合室で待ってから診察室へという悠長なことはしていられません。全てすっ飛ばして一番奥の処置室へ直行となります。一分一秒を争うという表現はやや大げさなことも多いのですが、”10分程度を争う”というのはよくある光景です。

救急患者さんのために用意された時間が仮に10分だとすると、その間にやらなければならないこと、これは患者さんの状態を安定させるためにほとんどが費やされてしまいます。
つまり、呼吸を安定させる、静脈の確保をする、血圧脈拍呼吸体温などのモニタ類による監視を開始して、血液循環の維持を図り薬物を順次投与する。実は検査はその後からです。最初の検査は血液検査採血を行うでしょう。
人数にもよりますが、ここまででだいたい10分です。

仮に高性能であっても、人手が必要だったり移動に時間のかかる大きな超音波検査装置では要求されるスピード感に対応できず、そこに入る余地がないでしょう。その結果、超音波検査の優先順位が低くなってしまいます。

ところが、超音波検査FAST)を行った結果に患者さんを救命するための解決の糸口があるとしたら。。。?

こうした現場のニーズに、即応性のあるこうした小型、ポータブルの装置は答えてくれると確信しております。

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文責:あいむ動物病院西船橋
病院長 井田 龍

自動つり銭機の導入

7月より、当院受付での清算業務の改善のために自動釣銭機を導入しておおよそ一ヶ月が経ちました。グローリー株式会社製「自動つり銭機 300シリーズ」という装置です。

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グローリーは世間での知名度はほぼゼロに近いのですが、“お金”を数えさせたら右に出る者はいないという、金融機関向け貨幣入出金機の世界シェアで6割を取るリーディングカンパニーです。

設置時のデモンストレーションでは緻密な仕分けの仕組みに見入ってしまいましたが、その機能美とメカニカル感は忘れかけていた男子の心をわしづかみにする存在感を放っているといっても過言ではありません。
とにかくすごい勢いと正確さで”おつりを出す”という、ただそれだけの機能を発揮するためにそこに存在している、と静かに主張するような佇まいです。

この機種はつり銭機ではエントリークラスのコンパクト機なはずですが、当院の狭い受付では結構な存在感があります。さらに、つり銭を”満タン”にすると、総重量がなんと80キロ以上になりますので、それに耐える専用の台を作成して設置しました。

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数年前くらい前からでしょうか、徐々にですが買い物の際の清算がいろいろと自動化されてきていることを感じている方は多いと思います。
スーパーマーケットなどの大規模小売店ではこうした傾向が強く、最近では購入者にPOSレジ操作まで委ねるようなセルフレジなるものも普及してきました。

今やこうした流れは留まることを知らず、大規模小売店のみならず、例えばパン屋さん、美容室などの小規模ビジネスの対面販売やサービス業にも影響を及ぼしているように思います。
請求額を確認して自分で機械にお金を入れて、ジャラッと出てくるおつりを受け取るという儀式に戸惑う方、まだまだ多いかもしれませんね。
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ところで、会計業務の自動化とは具体的にはいったい何のためで、どのような役に立つのでしょうか?
顧客視点では自動化によって、人手による支払いとお釣りの払い出しとにまつわる確認作業の手順が大幅に減って、特に現金決済はかなり迅速化しているように思います。

完全なセルフレジともなると、店舗側の都合によって本来は人がやるべき業務を顧客に押し付けられているとか、結局は会計に必要な時間はあまり変わらないなどのマイナスイメージを持つ方がまだ多いのではないかと思います。
事業者にとっては本来ならば自らがやるべき業務を消費者に肩代わりさせざるを得ないほどの課題が山積みですから、今のところは顧客側の手間が増えようが、背に腹は代えられないということかもしれません。

こうした現象の原因になっているのは、業界存亡レベルの人手不足であって、さらにれに追い打ちをかける労働基準法の求める「働き方改革」の影響もあるでしょう。
また、こうした自動化の流れはその先にあるキャッシュレス決済へ誘導するための過渡期の現象なのかもしれませんが、こちらは国策のようでもあります。

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話がだいぶそれてしまいましたので、当院での現金決済の自動化の話へ戻します。。。

まず、当院での変更点は、患者様から現金をお受け取りした後の金額確認から、おつりの払い出しまでが自動化されことに留まるものですので、これは全て受付内で当院従業員が行います。

セルフレジをご自身で操作して頂いたり、金銭を機械に投入しなければならないようなお手数は一切かかりません。今まで通り、やり取りはすべて当院スタッフの”手”を介して行いますのでご安心ください。
患者様に”見える化”されるメリットは、つり銭額の確認作業とつり銭の払い出しミスを起こさずに、会計が迅速化できることです。

当院でのこうした機器の導入の最大の理由は人手不足に端を発するものですが、これはどこの動物病院も同じようで現在の人手不足と短期離職の問題はいずれも共通の悩みとなっています。

当院では動物看護職は本来の職務に加えて会計担当を兼務しておりますが、会計業務そのものに時間を取られるだけではなく、会計ミスの復旧作業、終業後のレジ合わせなどの付随する業務量も多く、本来の業務を圧迫してしまっているのが現状の問題点です。
特に終業後にレジをキッチリ合わせるための集計、チェックのための業務が非効率や長時間労働に深く関わってきました。

解決すべき課題は会計業務をできるだけ自動化、省力化してミスが起きない環境にするということ、つまり、ご清算額に対して”頂いた現金”と”おつり”にまつわる間違いの発生と、それを防ぐチェックが必要な環境そのものをなくしまおうというものです。
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今後より厳しくなる労働基準法への対応のためでもありますが、当院で重視するのはその空いた時間を可能な限り、患者様とのコミュニケーションや獣医療そのものへの従事に充てることであると考えております。

目指すところは患者様と従業員、当院にとって”WIN-WIN”の変更であるとは考えておりますが、新しいシステムへの習熟のために、少々ご迷惑をおかけすることもあるかもしれません。
将来の利便性のためによろしくご理解のほどお願いいたしますととともに、今しばらくのお時間を頂戴できればと思います。

ご不明点や不都合な点などがあれば、当院受付までご遠慮なくおっしゃっていただければと思います。

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文責:あいむ動物病院西船橋 病院長 井田 龍

待合室リニューアル

現在、待合室のリニューアル工事を行っています。

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あいむ動物病院西船橋は開院から、あと一ヶ月少々の令和元年8月で11年半になります。

当院は一か月あたり、延べ10000頭を超える動物達と数多くの飼い主様のご利用があります。私たちはこの待合室を通して、この十年あまりの期間、待合室に集う動物達のたくさんの悲喜こもごものドラマを見守ってまいりました。

よく"10年ひと昔"、という言葉で人生を感慨深く語る場面がありますが、この”たとえ”は、店舗などの内装の変化にもよくあてはまるかもしれません。だいたい10年目あたりを境に壁紙やボードなどの傷みが徐々に、あちこちで目につくようになってきました。

なにやら年とともに増えてくる皴とかシミのようなものかもしれませんが、内装の傷みは壁紙のスレや変色、壁紙やボードが浮いてきて剥がれたり、木枠のペンキが色褪せたりと同時多発的にゆっくりではありますが確実に進行します。まるでそこに寄り添う人間の写し鏡のようでもあります。

余談ですが、税務署が目を光らせる”減価償却”は、その”耐用年数”によるのですが、例えば新車は6年、パソコンは4年というように設備ごとに細かい規定があり、”内装”はちょっと長く、だいたい10~年と決まっています。

事業者はお金を使い経費をつくって税金を減らそうと苦労するものですが、国はそうはさせまいと耐用年数を設定して、特に高額なモノには長期にわたって経費にさせます。今回、こうしたやり口の合理的で巧妙なことに、改めて感心しました。(皮肉)
造ってから10年、こんなにも傷んだ内装がまだ全部経費になっていなかったということも含めて。。。(笑)

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少々脱線してしまいました。。。

今回の内装工事は待合室の壁面の工事です。傷んだボードや壁紙を補修、交換してリニューアルする作業です。

動物病院の内装の特徴は一般の店舗とやや異なり、より一層の防汚性や耐久性への配慮が必要です。こうした対策の一例ですが、動物病院の内装をよく見てみると床面が壁に対して立ち上げる方法がとられているのことに気づくはずです。これは尿などの液体を内装に侵入させないための対策です。

つまり、日々の清掃のやり易さに加えて、長い期間にわたってオシッコやウンチなどの腐食性を持つ水分に耐え抜き、鋭い爪でガリガリと引っ掻かれ続けるような破壊行為に対する強さを兼ね備えてなければいけません。。。

今回の工事は耐久性に加えて、飼い主様の滞在する空間をより美しく快適にということを目標に、よく使用される壁紙の使用をできるだけ減らしつつ、ホテルやオフィスのエントランス、玄関ドアなど屋外使用での耐久性と、リアルな質感を持つ装飾シートを使用してみました。

令和元年7月中には待合室工事が終わる予定ですので、新しくなった待合室をご覧いただけるのではないかと思います。

ご意見、お気づきの点があればおっしゃっていただければ幸いです。

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文責:あいむ動物病院西船橋 病院長 井田 龍

11周年を迎えました

例年にない記録的寒波の影響でとても寒い雪混じりの天気の中で、私たちは2月11日の「建国記念の日」を迎えました。

毎年やってくるこの祝日が当院の一年の始まりと終わりを告げてくれます。「建国記念日」は、私たちにとっての「開院記念日」でもある特別な祝日です。

本年度は当院の開業から数えて11年目を迎えます。

悠久の我が国の歩みには時間も、規模も遥かに及ばないの存在ではありますが、それでも一年ずつその歴を重ねられることに感謝し、スタッフ一同それを励みとしています。

本年度も引き続き、地域の皆様のお役に立てるような病院運営に注力して参りたいと思います。

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デジタルレントゲン

皆様はレントゲン検査の"デジタル化"と聞いて何を想像しますか?

最近は人間の病院ではお医者さんがパソコン画面ばっかり見てるなーとか、レントゲンフィルムをかざしながら。。。というようなドラマの演出の”舞台装置”として見なくなった、などなど、実はデジタル化の影響というのはそんなところに端的に表れているのかもしれません。

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デジタル化以前のレントゲン検査は、扱いの面倒な大きなレントゲンフィルムレントゲン写真を現像して、シャウカステンレントゲンフィルムを引っ掛けて裏から光を当てて透過光で観察する専用の装置)にセットするまでの過程に、それに関わる作業の非効率が数多く介在しておりました。

レントゲン検査”のデジタル化は、身近な”写真”のデジタル化の流れと重ねると分かりやすい現象です。
つまり、デジタルカメラの急速な普及で写真を現像するという一連の作業そのものがなくなってしまい、誰もがそれをデジタルデータとして手軽に持ち運べるようになったとこと。さらに、パソコンなりスマホなど、どの端末でも手軽に確認できるのが当たり前になったということ。
こうしたことと同じようなことが医療用のレントゲン写真でも起きているのです。

こうしたデジタル化の流れは医療の世界で100年を超えるレントゲンの歴史のわずか10年くらいの短期間でレントゲン検査の仕組みを大きく変化させました。
この変化はレントゲン写真の画質を飛躍的に向上させたということに留まらず、レントゲン写真を撮影、処理、管理して、それを患者さんに説明する過程での非効率な仕組みを取り巻く、コトやモノの環境を大きく変えるに至っています。
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レントゲン写真を撮影するための装置というのは大まかに分けてX線を照射する装置」とそれを受けとる「X線を画像化する装置」の2つの仕組みから構成されています。
後者のX線を画像化する「X線検出器」とそれを制御してレントゲンの画像処理やその保管を担う端末を組み合わせてシステム化されていますが、この部分にデジタル化の波が押し寄せているのです。

下記の当院の過去ブログ「新しいレントゲン設備」では、X線エックス線)の発見やレントゲン写真の原理やその歴史、その発展の流れをX線を出す方の機器、「レントゲン照射装置」とは何か?という視点から解説しています。
ご興味のある方はぜひどうぞ。。。

>「新しいレントゲン設備」

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ところで、レントゲン照射装置とはレントゲン写真を撮影する際の”光源”となる、光の一種のX線を発生する機械のことです。
この装置が野球に例えると”ピッチャー”としての役割を果たす一方で、その照射された光(X線)を受け止めデジタルデータに変換してレントゲン画像の元をつくる、”キャッチャー”としての役割を持つのがX線検出器です。


今回はこの「X線検出器」のお話をしたいと思います。

レントゲンフィルムは”キャッチャー”としての不動の地位をレントゲン博士の大発見から100年以上にもわたる長い間築いてきましたが、わずか10年程度の短期間でその座を奪われてしまうくらいの勢いでX線検出器が普及してきました。
この変化は、仮定の話に例えるとわずか10年くらいにガソリンエンジンの車が一気に時代遅れのものとなり、電気自動車に置き代わってしまうというインパクトに匹敵するものと言えるでしょう。

つまり、このX線検出器こそが医療を皮切りに、それからやや遅れて獣医療でも起きている画像検査デジタル化をけん引している立役者なのです。

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ところで、ここでちょっと脱線しますが、デジタル化以前のレントゲンフィルムによるレントゲン検査はどんなものだったのでしょうか?。。。

15年以上前の話になりますが、話題となり始めた初期のデジタルレントゲンシステムは多くの動物病院にとってはまだ高嶺の花でした。欲しいけれどなかなか手が出ない、イソップ童話の”酸っぱい葡萄”の話を地で行くような感じと言えばいいでしょうか。

曰く、レントゲンフィルムの画質には当分かなわないだろうというアナログへの懐古的な意見がまだ多く、アナログ撮影と比べて画像がどうかという点がフォーカスされ、その他のメリットを期待する意見は目立たなかったように思います。

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アナログ時代のレントゲン撮影は光に一瞬たりとも触れたらダメになってしまうというレントゲンフィルムの扱いに終始気を遣う作業の繰り返しでした。自分自身、いったい何枚のフィルムを感光させゴミ箱送りにしたことか。。。

現在のように端末の画面に瞬時にレントゲン画像が映し出される環境に慣れてしまっている環境では想像すらできないですが、”診断できるレントゲン写真”がちゃんと出てくるかどうか、その良し悪しがいちいち問われた時代でした。

レントゲン検査は撮影に先立って、半畳に満たない光の入らない暗室の中で、半ば手探りで縦横B4程のレントゲンフィルムカセッテという”遮光されたバインダーのような入れ物”に撮影枚数の分だけ、一枚づつ挟み込む作業(下写真)から始まります。

カセッテ.JPG
そして、撮影の度に暗室に戻って、再びフィルムを取り出して現像するという、手順を要する作業の繰り返しでした。

当時、既に自動現像機という”画期的?な装置”が普及しており、フィルム現像の工程は自動化されていたため、装置にフィルムを入れれば、”とりあえず”、現像されて出てはくるのですが、一枚当たり7-8分もかかりました。
もちろん、自動現像とは言ってもその手順が自動なだけで、現在のようにディスプレイに”キレイな画像”が自動的にパッと出てくる訳ではありません。なぜか同じ条件で撮影したにもかかわらずいろいろな画質の写真が出てくるのですが、その画像をその後に調節することもできできません。

で、少しでもダメなら全部撮影からやり直しです。

繰り返して数枚撮影する時には、暗室X線室を何度も往復しなければならず、出てきた画像が”ダメ出し”されればそれまで費やした時間は無に帰します。

放射線技師もいない上に、動物の動きが自由にならない動物病院では4枚程度のレントゲン写真を見るために汗だくで撮影から30分以上ということも、まあよくある話でした。

さらに撮影作業以外にも自動現像機のクリーニングや現像液など水物の交換やメンテナンス、廃棄物処理に至るまで手間とコストがかかったものです。

その昔、その自動現像機の恩恵さえなかった時代のことはもはや想像さえしたくありませんが、暗室の中で「現像液定着液洗浄液→乾燥」という現像の工程をすべて手作業で行わなければなりませんでした。
現像液などの薬液の濃度や温度、フィルムを各々漬ける時間配分など経験に頼る部分が多く、現像のノウハウにおいて写真家のような職人芸が必要だったようです。

振り返ってみると、レントゲン撮影という頻繁に行う検査にまつわる環境が非効率であったために、いかに多くの貴重な時間が奪われていたかということにを気付かされます。。。

デジタルレントゲンはその”画質のよさ”というハードウェアの性能にどうしても目が行きがちではありますが、実はその大きなメリットは撮影作業を取り巻く業務を省力化し、誰が撮影しても短時間で同じ結果が得られるということにもあるのです。

>レントゲン検査のデジタル革命とは?

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現在のレントゲン撮影のデジタル化の先鞭をつけたのがX線検出器としての第一世代のCRレントゲンでのイメージングプレートによるデジタル化です。
このイメージングプレートレントゲンフィルムを入れるカセッテと同じ形状をしており、外見上はフィルムカセッテとあまり区別がつきません。(下写真)

feature03.jpg

イメージングプレートには、レントゲンフィルムの代わりにX線を吸収してレーザー発光する特殊なフィルムが入っており、この発光を撮影後にスキャン(現像)することでレントゲン画像を得る仕組みです。
また、イメージングプレートは撮影画像を何度でもリセットして使えます。いわば再生可能なレントゲンフィルムが入っているようなものです。

イメージングプレートの最大の利点は今までの環境を変えずにデジタル画像化を行うことができる点です。もちろん旧来のレントゲンフィルムのような現像液などの面倒な扱いもありません。
下の写真が当院で使用していたCRですが、写真中にある装置がイメージングプレートを読み取るスキャナー装置です。

title.jpg

一方でその短所は下の写真のように、イメージングプレートを撮影の度に取りだしてスキャン(現像)しなければならならないことです。つまり、それが終わるまで画像を見ることができず、連続した撮影や取り直しができない点です。

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このように、第一世代のデジタルレントゲンであるCRは古いアナログ環境の影響をどうして受けてしまうため、レントゲン検査のデジタル化にいたる過渡期の装置と言えるかもしれません。

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最近では、デジタルレントゲンのシステムはより進化したX線検出器であるフラットパネル検出器(FPD)を用いた次世代のDRに置き換わりつつあります。
次世代型はデジタル第一世代のCRよりもレントゲン検査のさらなる「画像の向上」と「撮影時間の短縮と省力化」、「低被爆化」が達成されてきています。

当院で先ごろ導入したDRレントゲンシステムをご紹介しながら、その特長を説明をしたいと思います。
この製品は富士フィルム動物医療の環境に対応するべく開発した、最新式のDRデジタルレントゲンシステムです。

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下写真でスタッフが抱えている四角い板状の装置がX線を検知して、画像情報の元となるデータを端末に送信するフラットパネル検出器FPD)です。DRレントゲンシステムを構成する最も重要な装置です。

FPD.jpg
この装置はX線をとらえてデータ化する撮像素子の集合体、デジタルカメラに例えるとその心臓部の画像センサー当たります。
X線発生装置(光源から放射されたX線(光)はこのFPDにより感知され、画像の元となるデータに変換され端末に送信されます。この装置は言うなれば巨大なデジカメそのものです。
FPDレントゲン撮影台の下にあるスペースに通常は隠して設置されますのであまり見ることはありません。

FPD

フラットパネル検出器ではCRように撮影の度にイメージングプレートを取り出して別な装置でスキャンする必要はもはやありません。
レントゲン写真は撮影された直後にディスプレイに表示されるため、すぐに高画質なレントゲン画像による診断を行うことができます。

また、このFPDは端末との無線LANによる通信機能を持っており、レントゲン室以外での撮影も可能です。例えば緊急時に待合室診察室内で撮影を行ったり、手術中にリアルタイムで使用することもできます。

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次にイメージングプレートCRレントゲンFPDによるDRレントゲンの画像比較をしてみたいと思います。下の写真はそれぞれ同じ猫の正常な胸部レントゲン写真です。違いがお分かりになるでしょうか?

CR胸部.jpg

DR胸部.jpg

上がCRで下写真が次世代のDRによるものです。
DRレントゲンの画像の方がくっきり明瞭に見える一方、CRではやや曖昧な印象を受けると思います。

下2枚の写真は同じ犬の胸部レントゲン写真です。どちらも黄色の丸の中に白い円形の何かが見えると思います。
実はこの写真は肺転移した腫瘍のパターンなのですが、上のCRより下のDRの画像の方がよりはっきりと異常を確認できます。どちらも同じデジタルレントゲンなのですが、異常を際立たせるという意味でもDRに優位性があります。

CR胸部腫瘤.jpg

DR胸部腫瘤.jpg

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文責:あいむ動物病院西船橋 病院長 井田 龍

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